サイズと回転数別のレコードの収録時間について
レコードのサイズと回転数によって、各面に収録可能な時間が決まります。
各フォーマットにおける、片面の推奨収録時間は下記の通りです。
盤面サイズ / 回転数 | 33RPM | 45RPM |
12インチ | 19:30 | 14:30 |
10インチ | 13:30 | 10:00 |
7インチ | 07:00 | 05:00 |
レコードの回転数
回転数(RPM)が高いほどレコード盤がレコードプレイヤーの針先を通過する速度が速くなります。つまり、1秒間の再生で33回転よりも45回転の方がより多くの音情報が針先からスピーカーに送られることになります。 このプロセスにより45rpmでカットされたレコードは33rpmでカットされたレコードに比べサウンドはより詳細に、レコードプレス時に発生しうる歪みやノイズなどのリスクも低くなります。
より良い音質を追求する場合は、45rpmでレコードをカッティングすることをお勧めします。 しかし、回転数が上がるため片面あたりの再生可能時間は33rpmよりも短くなります。
制作中のレコードの音質を改善するため、もしくは技術的限界等を理由に、プレス工場はレコードのRPMを変更することを提案する場合があります。
再生時間が長くなると再生レベルやダイナミックレンジが低下するため、片面あたりの最大推奨再生時間を10%以上超えないようにご注意ください。また、技術的な処理を伴う極端に高い(大きな)録音レベルの場合、収録時間が減少する可能性があることも予めご了承ください。
7インチの場合、33 1/3rpmで品質の高いレコードを制作することは困難です。この仕様の場合、レコードの音質が低下する可能性があることを予めご了承ください。回転数が遅いと録音レベルが制限され、特に出来上がったレコードにおいて高周波が低下します。低速ではディストーションが発生する確率が高くなります。